【令和6年以降対応】都庁主任試験の論文対策!過去答案の落とし穴と勝ちパターン
東京都の主任級職選考(種別A)における論文試験は、令和6年度から内容や出題形式が見直されました。これに伴い、従来の対策法や過去の合格論文をそのまま真似するだけでは不十分なケースが増えています。
人事委員会事務局が公表している資料をもとに、今押さえるべき重要ポイントと、受験者が陥りがちな「添削の罠」をまとめました。
1. 令和5年以前の「合格論文」は参考の参考レベル!
旧制度の合格論文をそのまま暗記して本番で再現しようとするのは非常に危険です。
- 1題選択への変更と「職場問題」の廃止:出題形式が変わり、職場に関する出題はなくなりました。
- 「具体的な視点」の提示:小問(2)で「〜の視点にも触れながら」と特定の着眼点が指定される形式へ変更されました。
事前準備したパターン論文を当てはめようとすると、提示された指定視点を無視した構成になりかねません。人事委員会も「出題テーマと関係なく再現するだけの論文は大幅に減点する」と明記しています。
ただし、「文章の型」まで捨てて良いわけではありません。都庁式論文で長年定着している「課題や取組を3つの柱(視点)に整理して答える」という基本フレーム自体は、新制度下でも引き続き有効であり、押さえておくべき重要な作法です。
過去の合格論文は「テーマや本文を丸暗記して再現するため」ではなく、「3つの柱で論理的に展開する雰囲気や型の感覚を掴むため(参考の参考)」にとどめて活用しましょう。
2. 「具体的解決策」を主軸に組み立てる
都の見直し通知の狙いは、より実践的・企画性の高い論述を求める点にあります。
- (1) 課題抽出は簡潔に(300〜500字程度) 資料の数値をただなぞるのではなく、数値変化の背景にある本質的な原因・構造を抽出します。
- (2) 具体的取組をメインに(1,200〜1,500字程度) 抽出した課題に対し、問題文で指定された視点(例:民間や区市町村との連携など)を盛り込みつつ、都として具体的に何を行うべきか、実現性のある解決策を論述の主軸にします。
なお、予算や人員規模などの基本データ(マクロ数字)は年によって大きく急変するものではありません。あらかじめ客観的数字を把握・整理しておき、施策の裏付けとして活用すると説得力が大きく増します。
3. AIの奇抜な型はNG!伝統の「都庁型」を守る
ChatGPTなどの生成AIで作ったコンサル風の見出し構造や、奇抜なフレームワークで書くのは避けましょう。採点者が評価基準と照らし合わせにくくなり、戸惑う原因になります。
人事委員会の論文採点では、以下の4項目が評価されています。
- 問題意識(都政全体を視野に入れた高い意識)
- 問題解決力(現実的かつ具体的な解決策)
- 論理性((1)の内容を踏まえて(2)が書かれているか)
- 表現力(分かりやすい表現で論理的に伝えているか)
奇をてらわず、「(1)課題抽出 (2)具体的取組・指定視点・理由」という素直な「都庁型」の論理構成を守ることが最も安全で高得点に繋がります。
4. 上司の「赤ペン」を鵜呑みにしない
職場で上司(課長や代理)に見せて赤が入った論文を、そのまま信じ切るのはやめましょう。
悲しい現実ですが、「普段から話が下手な上司」は「文章の論理構成を見るのも下手」である確率が高いです。文章のプロットではなく、「て・に・を・は」や個人の言葉の好みだけで赤を入れて満足してしまうケースが多々あります。
また、上司世代が合格した時代の感覚は、令和6年以降の新制度論文には通用しません。
💡 勝ちパターン
- 上司に見せる目的 = 職場での義理立て・ポーズ
- 本当のチェック = 論文指導に長けた「論理的で信用できる人」にセカンドオピニオンをもらう
これが一発合格するための重要なコツです。
5. 「横文字 vs 平易な言葉」論争に巻き込まれるな
添削を受けると、「横文字(エビデンス、ステークホルダー等)を使え」という管理職と「平易な言葉を使え」という管理職で意見が割れることがあります。こうした指導者ごとの好みの違いに巻き込まれるのは時間の無駄です。
迷ったら「平易で伝わる言葉」一択です。
評価基準にあるのは「分かりやすい表現で論理的に伝えているか」です。採点官は何百枚もの論文を評価するため、一読して一瞬で意図が伝わる文章が最高評価を得ます。難解なカタカナ語で煙に巻くのではなく、誰もがすぐイメージできる平易な言葉で書き切りましょう。
まとめ
- 令和5年以前の合格論文は参考程度
- 小問(2)の「具体的取組+指定視点」を主軸に
- 予算や人員などの客観データで説得力を補強
- AIの奇抜な型に頼らず「都庁型」を守る
- 話が下手な上司の赤ペンは鵜呑みにせずセカンドオピニオンをもらう
- 伝わる「平易な言葉」で勝負する
設問の意図に素直に応え、一瞬で伝わる論文で合格を掴みましょう!

